23 2月 08
もっと驚いたことがある。都筑 道夫の部屋は、ほとんどがミステリー、SFの原書ばかり。畳の上にだいたい20冊ほどの高さにならべられ、その上にふとんが敷いてある。つまり、ハードカヴァーのミステリーがベッドになっている。 当時、私もミステリーをたくさん買い込んでいたが、ほとんどがポケットブックばかりで、ハードカヴァーのミステリーは買わなかった。 それに、私はほかのジャンルの本も読まなければならなかったから、買えなかった、というのが、ほんとうのところだった。 都筑 道夫は「ミステリー・マガジン」の作家について、解説、紹介記事めいたものを書いていたから、原書を多くもっていても当然だろう。しかし、部屋いっぱい、ベッドがわりに原書を敷きつめるというのは、私の想像を越えていた。— 中田耕治のコージートーク