04 4月 10
— 週末の二題: 雪斎の随想録それにしても、現在の日本には、坂本龍馬の劣化コピーになりたがる政治家が多すぎないか。
要するに、組織のしがらみから自由な立場で、「調整・媒介」するという風情である。
だが、それは、結局、「他人の褌」で相撲を取る以上のことを意味しない。龍馬を評価するくらいならば、山内容堂を動かして土佐藩を維新の中核勢力にした後藤象二郎をこそ、政治手腕の観点からは評価すべきであろうと思う。
織田・豊臣時代の徳川家康、あるいは島津久光の下僚時代の大久保利通のように、「力を黙々と蓄えて、ここぞという時にビッグ・ディールを張る」という骨 太な姿勢がなければ、大業は成し難いのである。今の日本に必要なンは、大久保のように、「次の時代のシステム」を構築できる政治家のことである。決して、 龍馬ではない。坂本龍馬は、政治家というよりも、楽天の三木谷浩史社長のようなヴェンチャー・ビジネスマンであろう。
何故、世の政治家は、彼に憧れるのか。