25 7月 10
1950年頃までは「ほんの一口」の肉や魚さえ贅沢品だったからこそ、「肉や魚を食べよう」ではなく「玄米食を食べよう」という主張に意味がありました が、幸いなことに現在は違います。何らかの信念によりなるべく肉や魚を控えたいという場合でも、玄米だけを食べるより白米と豆を組み合わせた方が栄養のバ ランスが取れますし、何より美味しいのではないでしょうか。— シルフレイのふたり言:「『一物全体』で健康的な食生活?」 (via currychef) (via zaiga) (via sierra7) (via jumitaka)
食の選択肢を狭めるのではなく広げるための主張であれば一理あるのですが…。「白米だけでなく玄米や他の穀物も食べよう」、そして「肉も魚も乳製品も何で も食べよう」ならば良いのです。先の鉄分の吸収率の例でも、穀物単独の場合の吸収率は5%ですが動物性食品を穀物と同時に摂取すれば15%に上がるとされ ています。
しかし「一物全体」を実践するような方は、「白米はダメ」「白い砂糖や塩はダメ」「加工食品はダメ」、更には「新鮮なうちに食べるためには国産品を」「皮 や殻を食べるためには有機野菜を」などと逆方向に走りますから、それこそダメダメです。なるべく多用な産地の多種類の食品を食べた方が、栄養面でも有利に なりますしリスクも分散されるのですから。
皮や殻などを安心して食べるために無農薬で栽培したものを選ぶ、というのは色々な意味で間違っています。何度も繰り返しになりますが、先進国では残留農薬 のリスクは事件や事故でもない限り無視できるレベルになっていますし、そもそも私たちが摂取する農薬物質は大部分が食材そのものに元から含まれている「天 然成分」だからです。
そして、殻や皮を積極的に食べるという食生活は明らかに健康リスクを増やします。もちろん、心配なのは残留農薬などではありません。カビや細菌やその毒素 による汚染です。これらは外からやってきます。皮や胚芽は最初に汚染される部位です。健康にこだわると言うのなら、むしろそういう部位を食べるのをなるべ く避けるべきなのです。
例えば熱帯地域では豆類にダルという処理を施すのが一般的です。半分に割って皮と胚芽を除去して「中身だけ」食べるのですが、アフラトキシンなどのカビ毒が一般環境中に存在する地域の食文化として理にかなったものです。熱帯地域で「一物全体」を実施すれば、間違いなくカビ毒による肝臓がんやウイルスや細菌などによる食中毒が蔓延することでしょう。
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